毎日新聞科学部記者の元村有希子さんが第1回科学ジャーナリスト大賞を受賞。
おめでとうございます。パチパチ。
今の仕事に就いてから、自分で購読している新聞(当時は読売)以外の
新聞記事を読むようになる。科学部の記事は署名記事なので、
毎日新聞に元村さんという記者がいることを知ったのはその頃。
珍しく女性記者で印象に残っており、その後も、署名記事を目にする度に、
活躍されているなあと思っていた。
1ヶ月ほど前だったか、理系白書ブログの存在を知り、それ以来ちょくちょく覗いていた。
こちらの方は新聞記事と異なり、様々な話題が、元村さんの人柄あふれる筆致で書かれており、
話題的にも興味深いことが多いこともあり、結構面白い。
受賞はそのブログで知った。受賞理由は「ブログを含む『理系白書』の報道」だそうだ。
確かに、ブログでの情報発信、というのは新しい情報提供であり、また、話題も多岐にわたり、
大賞に相当するのかもしれない。さて、今のような仕事に就いていると、研究成果がマスコミに報道される、ということは多い。
特に、ここ数年、今の職場は、成果を広く国民に還元する、という考えのもとに
広報に力を入れるようになり、マスコミへの公開が重視されている。
昨年度は大型実験が続いたこともあり、マスコミへの登場回数はとても多かった。
しかし、ここ最近の、自分が関わった事柄のマスコミ報道を見ていると、
ちゃんと伝わっていないことがときどきあるのが残念。
取材後、どのような形で記事になるか、というのは取材をされた側にはわからない。
というのも、記事になる前に見せてもらうと検閲になってしまうから。
で、ごくたま~に、間違い、とまではいかないけれど、いや、ちょっと意味が違う、というような、
理解不足の記事が載ってしまうことがあるんですね。
広く、一般の人に対して科学技術をわかりやすく伝えるために、
研究者はわかりやすい説明をする必要がある。
記者はまた、それを一般の人に対しわかりやすく、そして正確に伝えて欲しいと思う。
短い取材時間の間に、また、限られた人員の中で、「科学技術」という
とてつもなく広くて深いことを報道していかなければいけない、という難しさはあるし、
研究者(情報提供側)の言葉が足りない・説明がまずいということも多々あるのだろうから、
双方が努力していかないといけないことなのだろうなと思う。
「科学ジャーナリスト賞」というのは今年から新設され、今回が第1回だったらしいが、
こういう賞の創設をきっかけに、科学技術と報道という面にもっと目が向くようになると良いなと思う。
研究者の方も、慣れないことだけれど、説明責任、ということで、頑張りましょう。
「報道される」っていうのはかなりのプレッシャーですけどね・・・

