女性だから苦労したこと

先日学科の女子学生と話す機会があり、こんな質問を受けた。

「女性として働いていて、苦労したことはありますか?」

「・・・ないなあ。」

しばし考えたが思いつかなかった。

就職活動では苦労した。当時リケジョなんて言葉は全くなく、募集時には特に「男子のみ」と書かれていなくても、実際に採用担当者に会うと、陰に陽に「女は要らない」という時代。結局民間企業は早々に諦め公務員試験を受け、前職の研究所に滑り込んだ、というのが就職の経緯。当時採用して下さった前職の研究所には本当に恩がある(辞めたけど・・・)。

そんな就職だったが、就職してからは女性だから、という理由での差別的待遇は被っていない。20年以上働いていて、一切なし。むしろ、どちらかというと女性であることで憶えてもらいやすく、様々な機会をいただいた、と思う。仕事をする上での苦労はもちろんあるが、性差による不利益というのは、少なくとも認識しているものはない。

結婚生活でも、夫は料理上手で、かつ非常にリベラルなので、家事は女性の役割、みたいなことは全くなかった。闘病は大変だったけれど、それを除けば、とても楽しく幸せな結婚だった。

人の縁には超恵まれた人生だなあ、と改めて思いました。ほんとありがとうございます。

山種美術館「犬派?猫派?」

先週、土曜日に大学で用事があったため、そのままその日は都内に泊まり、翌日の日曜日、見に行きたいと思っていた表題の展覧会に行ってきた。

展覧会の詳細はこちら

私は断然犬派。どのわんこもかわいかったが、なんと言っても一押しは円山応挙の「雪中狗子図」。めっちゃかわいい。ゆるい描き方なのにかわいらしさがひしひしと伝わってきて、応挙はとっても仔犬が好きだったんだろうなあ、と思う。応挙の弟子の長沢芦雪のわんこ、神坂雪佳のわんこ、中村芳中のわんこ、と、どれもシンプルな描き方なのにすごいかわいかった。癒やされました・・・

猫の一押しは、竹内栖鳳「斑猫」。日本画で猫と言えばこれか、菱田春草「黒き猫」(今回の出品作品ではないが)でしょう。本物を見られて良かった。

山種美術館を訪問した時の、もう一つの楽しみがこちら。

美術館併設のカフェ椿でのお茶。展覧会の出品作品にちなんだ練り切りがいただける。今回は悩んだ末、山口晃「捕鶴図」をモチーフにしたお菓子を選択。抹茶と一緒に美味しくいただきました。

久々の美術展、堪能しました。