高校生が職場の見学にやってきた。
通常は一般見学コースのみで、見学担当部署が対応するのだが、今回は一般見学コースのあとに研究者のお話という時間が設定され、対応を依頼されたため高校生と意見交換。軽く自己紹介をしたあと、今後の進路の参考のためにということで自由質疑。高校の頃、進路をどう考えていたか、いつくらいから研究者になろうと思ったか、研究者になるにはどうすればいいか、というような質問を受け、参考になったかどうかわからないが、自分の場合を答えていった。
実は、私自身、高校時代は研究者になろうと思っていたわけではなく、他の職業をイメージしていた。ところが大学に入学して早々、それは自分には向かないと挫折し、模索しながら今に行き着いたという経緯がある。子供の頃から研究者になろうと思っていました!という話ができれば良かったのかもしれないが、そうではないので、迷いながら進路をあれこれ修正し、それでも研究者としてやっていっている人もいるんだ、という参考になれば、という話になった。
ときどき「女性研究者の話」のようなパンフレットやWebサイトがあるのだが、出てくる人たちが、その分野でのトップクラス。子供の頃から研究者目指してました!成果ばんばん上げてます!子供も育てて家庭とも両立しています!という、なんともスーパーな人たちで、自分のようなごくごく普通の研究者にはあまり参考にならないなーと思うこともあったので、優秀な高校生の参考になるかどうかは分からないが、もがきながら何とかやっている研究者の話。進路を選択する頃の高校生に、ちょっとでも参考になることがあったらいいなあ、と思う。夢を持つのは大事だと思うけど、よく分からないときは手探りでもいいんだよ。

